鹿児島の濃厚な3日間に同行した相星さんからレポートが届きました。以下にアップします。
ほかに北里大学大学院の卒業生で会員のナースが1人、医歯薬出版の編集担当(次に出版する予定の担当者)が同行しました。快く同行者を参加させて下さった主催者の皆様、ありがとうございました。
3月の家族システムケアステップアップセミナーの予定が決まりました。参加希望の方は早めにお申し込み下さい。
1月9日―10日はいよいよ初めての東北地方青森でのセミナー開催です。青森のみなさまとのグループワークを楽しみにしています!
(小林)
2回となる南九州病院緩和ケア病棟の家族事例検討会に参加しました。休日にもかかわらず、緩和ケア棟のスタッフをはじめ各病棟のスタッフ、看護部長にもご参加いただきました。
事前に提供いただいた事例に関する情報をもとに行われる小林先生のミニレクチャー。今回は「死」に対する年代や職種ごとに異なると考えられるビリーフについて着目しました。今回の事例では患者のビリーフ、家族(母、妻)のビリーフ、医療者のビリーフの織りなすものを再考しましたが、その過程のなかで夫婦関係や嫁・姑関係について「もしかしたら…?」と新たな疑問や支援の糸口が見えてきました。
今回の事例では医療者のビリーフも大きなキーワードでした。私たちはついつい目の前の患者さんやご家族に対して「○○な状況だから△△してほしい」と思ってしまう傾向がありますよね。そんな時、ふと立ち止まって相手に自分のビリーフを押しつけていないか、相手に対して自分の枠組みのなかでの行動を期待していないか?ということを振り返るようになりたいものです。これは看護実践の場だけでなく、日常生活で実践できるトレーニングの1つですよね。「言うは易し、行うは難し」、まずは意識づけから…でしょうか。(相星)
鹿児島県看護協会主催の「家族看護」研修会に参加しました。当日朝は県北部で雪がちらつくという悪天候のなか、鹿児島県内から約200名の看護職が参加されました。
午前中は一番広い会場がぎっしり満席のなか、小林先生の家族看護の講義が行われました。大部分の参加者が家族看護にふれるのは初めてとのことでしたが、約2時間の講義を熱心に聴いておられました。
そして、午後は20班にわかれてのグループワークに約120名が参加されました。私、Oさん(鹿児島大学)、Tさん、Kさん(いずれもナカノ訪問看護ST)の計4名がファシリテータとしてグループワークのお手伝いをしました。
今回は「がん告知」という課題で、5班ごとに「関係の良い夫婦と娘/関係の悪い夫婦と娘/関係の良い夫婦と息子/関係の悪い夫婦と息子」のテーマのもと核家族を設定し、家族を作りました。ジェノグラム・エコマップ、夫婦の円環パターンを描き、夫婦の苦悩の会話とそれを聞いた子供の一言を発表しましたが、どの班も素晴らしい発表でした。限られた時間ではありましたが、熱気と笑いがあふれるグループワークが展開され、参加者の皆さまが普段から目の前の患者さんとご家族に目を向けておられることを痛感しました。
「グループワークは苦手だけど、今回はとても楽しかった。今日の学びをぜひ実践に役立てたい。」という声が多く寄せられました。私も非常に緊張し、十分なファシリテートもできませんでしたが、皆さまの柔軟な発想と熱気に刺激を受けました。ファシリテータの4名にとっても貴重な機会でした。(相星)