ターミナルの高齢の男性宅に訪問しました。
ご家族の希望で未告知。
ご本人は「やりたいことがある」と言い自宅に帰ってきたそうです。
最近は食欲もなく、ベット上の生活でした。
訪問すると「患者の身になって初めてわかることがある」とよく辛かったことをお話されます。
この方の訪問看護の主な内容は病状観察と療養指導。
症状は全くなく、食事指導もやりつくし、リハビリもやってみたものの・・・・
どんな関わりが良いのか少し悩んでいました。
そこで、今回は車いすに乗ることを勧めてみました。
「よかったー」と庭を眺めて笑顔。
娘さんはそんなお父さんを黙ってじっと見つめていました。
お互いを思いあうお父さんと娘さん。
たった10分、言葉は少なくてもいつもと違う家族の時間がもてる訪問看護ができたら良いなあと
思った一日でした。
(蔦沢)