さる6月8日(土)・9日(日)のステップアップセミナーⅠ・ⅡでGWのファシリテーターを務めました。
今回で2回目です。GWは1日目2時間、2日目1時間という短さ(私にとっては)ですが、私の脳内はその間、家族アセスメントの各項目を巡りながら、円環的コミュニケーションパターン、そして家族面接へと、フル回転…一気に年をとった感じです。
セミナー後の振り返りで、検討しきれなかったところが多々あり、落ち込んでいたところ、小林先生から「そこを突っ込みすぎると話し合いが進まなくなってしまいますよ」との助言。
小林先生はそれぞれのグループの特徴およびグループダイナミクスから話し合いをどのように進めていけば良いのか、即座にキャッチし、グループに助言しておられます。
押すところと引くところ。セミナーの翌週に母性看護演習の授業でデモストを行った私は、妊婦モデルのお腹を触りながら「ファシリテーターって、レオポルドみたい」と思いました。
妊婦のお腹の中にいる赤ちゃんの胎位胎向は外見ではわかりません。
腹部の触診、特に構造化された『レオポルド触診法』によって、児頭が上か下か、児背が右か左か等を判断していきます。
その際、胎児に集中することはもちろんですが、特に第2段法では左右の手を妊婦の側腹部(子宮の両側壁)にあて、左右交互に手掌全体で子宮を圧し、児背がどちら側にあるのか観察していきます。
「右手を押したら、左手を緩める。左手を押したら、右手を緩める」と。
GWのファシリテーターはG成員の個々の状況とグループダイナミクスを捉えながら、「苦悩ある家族を作成する際に、ディスカッションを深めるべき事柄とそうではないところ」をいち早く察知し、ファシリテートすることが重要なのだと、大きなお腹の妊婦モデルを見ながら、つくづく思うのでした。(臼井雅美)