カルガリー式家族看護を学びたいけれど、どこに行ったら良いかわからない…あるいは、カルガリー式と名前がついている研修会の内容は同じなのか?家族システムケア研究会の参加費は高いけど…。最近、このような質問を受けることがあります。カルガリー式と言っても、教える人によって内容は様々です。ライト博士らのテキストの内容を訳して話すことなら、誰でもできますし、代表の小林は滅多に看護系雑誌に執筆しませんから。本研究会の独自性はその学習方法にあります。単なるグループワークではなく、家族システム看護の技術を磨くためのさまざまな工夫があります。ワンコインでも素晴らしい内容を学べる研修会もあるでしょうが、私たちの研究会に参加して頂けば、違いが分かると思います。また、1月10日には恒例になりましたライト博士を迎えての講演会があります。OQQ(One Question Question)というライト博士が開発された問いかけ法にあやかり、ライト博士に直接「一つだけするとしたら」という質問ができる大変貴重な機会です。こうして開発者から直接学ぶ機会を毎年定期的に開催しているのは日本で本研究会だけです。(もちろんライト博士の熱意と善意によるものですが…。)参加費を高いと思うかどうか…ぜひ一度参加してみて下さい。リピーターが多い理由をご理解頂けると信じています。(小林奈美)
2週連続で鹿児島での研修会報告です。鹿児島県看護協会の研修は今年で2年目ですが、ファシリテータは鹿児島大の大野先生、北里大の田久保先生を除く4人はすべてナカノ訪問看護ステーション元スタッフと現スタッフでした!先の二人の先生に加え、植屋先生、泊先生、森先生、福元先生、素晴らしいファシリテートを有難うございました!家族システム看護は、家族看護の中でも最も難解だとよく言われます。それをこれほど見事に実践に生かし、実力を養っている県は他にはありません。鹿児島のみなさん、これからもよろしくお願いします。年明けの1月29日‐30日は同じ鹿児島でも北部の南九州病院で家族看護研修会です。今回、看護協会の研修に参加して下さった皆様に、またお目にかかれますね!(ちょっとスライドの内容を変えないと…リピーターが多いですね。きっと。)
【ナカノ在宅医療クリニック・訪問看護ST 家族事例検討会】
もう6年目を迎える事例検討会。おかげさまで次の本のテーマとなるFASC式家族事例検討のスタイルを定式化することができました。今回の事例のテーマは「ああ神様…」ということで、一生懸命生きてきて、これから自由になるという時にパーキンソン病になり、さらにがんになり…40代を超えた独身の子どもたちと暮らす老母のお話としてトリニティモデルを解説しました。実際の事例は…息子の前では、男性医師の前では、「みっともないところを見せられない」と気丈に振る舞う女性の強さを学ばせて頂きました。いくつになっても、どんな病でも、女としてのプライド、世間体…意識したいという思いに脱帽でした。でも、看護師の前では…辛い姿を見せてくれるからこそ、私たちの仕事の価値があるというものですね!進行していく病だからこそ、今のプライドを大切に、息子との時間、娘なりのささやかな親孝行を柔らかなまなざしで見守りたい…そんなことを感じた事例でした。みなさま、ありがとうございました。後日談を楽しみにしております。(小林)
【鹿児島県看護協会主催研修会「家族看護」】
12月18日(土)鹿児島県看護協会に於いて、小林代表が講師を務めた「家族看護」の研修会が開催されました。定員以上の参加申し込みがあり、198名が参加しました。午前中は家族看護の概要とカルガリー式家族看護モデルについての講義、午後はグループワークを行いました。グループワークはなんと24グループ!!しかし、カルガリー式家族看護モデルが浸透している鹿児島ですので、人材が揃っています。市内から5名の方がファシリテータとして参加し、グループを回りながら、ジェノグラム・エコマップの書き方、円環パターンの考え方などをきめ細かくアドバイスしていました。4歳の在宅療養している子どもの事例を用いたワークを行い、6グループが発表しました。苦悩する2者として選んだのは各グループで違っておりましたが、子どもの気持ちを代弁したり、別れた夫の思いに迫ったりと、どのグループも見事に苦悩を描いておりました。昨年の研修会のリピーターも何人も参加しておりグループワークを深めていました。さすが家族力No.1の県と納得の1日でした。(田久保)