会員の活動報告 2011

Externship Workshop Advanced Family Nursing and Counseling参加報告 2011年07月02日 15時42分

 5月11日~14日、スイスのチューリッヒ大学で開催されたエクスターンシップに小林代表含め会員3人で参加してきました。全員とも前回カルガリー大学で開催されたエクスターンシップにも参加しています。震災前に参加を決めていたのですが、未曾有の大震災が起こり、“海外に行くことがよいのだろうか”と全員で悩みました。しかし、家族システム看護として何が出来るかを直接ライト先生やベル先生、参加者から得たいと考え参加することにしました。直前まで悩んでいたこともあり、会場がチューリッヒにあるチューリッヒ大学ではないことや、アドバンストコースであったことに気付いたのもほんの数日前でした。慌ててIllness Beliefs Model のセミナー資料を読み返したりしていました。

 講義は4日間、9:00-16:45まで、Illness Beliefs Modelを中心とした内容でした。昨年にはなかった新しいアイデアが紹介されており、小林代表が何度も参加する理由が少しわかった気がしました。参加者はスイス、カナダ、ドイツ、デンマーク、日本からの5カ国26名でした。英語が苦手な上に、更にドイツ語圏の英語はとても理解することが難しかったですが、スイスのナースの悩みは日本とよく似ていると感じました。具体的な講義の内容は「家族システムケア」2号で報告予定です。

 スイス=寒いというイメージしかない私たちは、コートやセーターをたくさん持参したのですが、現地の人の服装は半袖とかなり暑く、急遽紫外線対策に切り替えました。スイスはさすが時計の国で、1時間おきに長いチャイム、15分おきに短いチャイムが街中に鳴っていました。昨年のカルガリー大学のエクスターンシップにも参加していたチューリッヒ大学のCNSの方がご自宅に招待して下さり、チーズフォンデュの作り方を教えてもらい、ご馳走になりました。スイス=チーズフォンデュのイメージですが、チーズフォンデュは冬の料理のだそうです。

 今回は飛行機に乗れないこともなく、無事予定通り帰国することが出来ました。国際的に学べるのがカルガリー式家族看護モデルの強みだと思います。是非、また参加したいと思います。(田久保)

第6回ステップアップセミナーⅠ&第5回ステップアップセミナーⅡ報告 2011年07月02日 15時37分

 4月29~30日、ステップアップセミナーⅠ&Ⅱを北里大学相模原キャンパスで開催しました。今回のセミナーは、東北関東大震災の影響で3月にご参加いただけなかった方を中心とした追加開催です。3月に申込まれていた方5名含め14名が参加しました。今回は看護職以外に、医師やケアマネージャーの参加もありました。グループワークで作成した模擬家族は、骨髄移植が必要となった白血病を再発した子どものドナー検査により、本当の父親ではなかったことが判明した父親の“無言”が語る苦悩の場面と、若年性アルツハイマーの妻をもつアメリカ人の夫と妻の母親の言い争いの場面でした。両家族とも患者に対する深い愛ゆえの苦しみがありました。2日目は、両家族の家族面接に2名のクリニシャンが初挑戦しました。2名ともセミナーリピーター参加の方ですので、今までの学びを生かし、温かな雰囲気で初回面接に家族を招き入れていました。唐突ではなくジェノグラムを聞くことや偏りなく話を振ること、面接の目的を焦点化することなどの難しさが浮かび上がり、小林先生の解説で理解を深めることができました。認知したことを概念化するスキルを習得するためには大きな山があることを感じた2日間でした。このセミナーはBasicのセミナーですが、何度参加しても新たな気付きがたくさんあります。次回はもっとファシリテートの技術を上げて参加したいと思います。(田久保)

連絡先・アクセス

252-0329 

神奈川県相模原市南区北里2-1-1

北里大学大学院看護学研究科 

家族看護学Ⅰ

 

最寄駅よりバス約20分
小田急線:相模大野駅
JR線 :相模原駅、古淵駅