7月23日、福島県看護協会において、小林代表が講師を務めた「家族看護」の研修会が開催されました。県内様々な地域から、187名の参加がありました。まず、研修の冒頭に「これから続くものへ向き合っていくことを考えて」という小林先生のメッセージがあり、参加者全員での黙祷から始まりました。私にとっても、記憶に刻まれた震災の現実を思い、これから何ができるのかを考える1分間になりました。午前は、家族アセスメントについての講義が行われました。具体的な事例の展開から、家族の見方、家族への言葉かけの気づきを得ました。看護職は、常日頃、家族と関わっていますが、その家族の苦悩や歴史について考え、自分の見方を振り返る機会は少ないです。真剣にメモをとる参加者の気迫からも、学びの多さを感じました。午後からは、アルコールに溺れる認知症の夫の事例を題材とし、ジェノグラム・エコマップの書き方、苦悩の円環パターンについてグループワークを行いました。大きな会場に、25グループ!ファシリテータは3名の大学院生が担当をしました。どのグループも、自らの経験を踏まえ熱心にディスカッションをしていました。今回の研修は、若い方の参加も多く、今後さらに、家族看護への取り組みが広がっていくよう、私もファシリテータとして力をつけていきたいと思います。(蔦沢)
8月4日は、京都府看護協会主催の「家族看護 -実践力を高める家族アセスメント-」の研修会でした。真夏の京都、その暑さを体感したつもりでしたが、看護協会の方曰く、「今日は、窓ガラスが熱くないのでいつもより暑くないです。」とのことでした。参加者は定員の60名でしたが、家族看護の研修会のニーズは高く、定員を超える申し込みがあったそうです。午前は講義、午後は福島県看護協会と同様の事例を用いたグループワークでした。ファシリテータとして、京都在住の会員、本郷氏と田久保が参加しました。どのグループも真剣かつ楽しみながら事例の夫婦の関係、近所との関係、それぞれの苦悩について考えていました。円環パターンの認知と感情の違いについての質問がいくつかあり、自分がファシリテートをする上で補足をした方がよいと気づきました。発表者は全員男性、福島でも男性が多かった気がします。これって看護界の特徴でしょうか?!(田久保)
2巻では年間を通してセミナー参加者にセミナーの参加経験が実践にどのような影響があったかについて連載します。
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